涙

つい最近友人に会った時に涙を見せられた。
その時の私はただあたふたするだけで、自分でも情けない程である。
私は余り涙を流さない、涙が出る程悲しい事が無い為なのか感受性が弱いのか
ただ内面的に弱い自分を少しでも強く見せたいという無意識下の強がりなのか
その真意は分からないが、涙を流すという事に耐性がないのは事実である。
元々争い事や喧嘩等は好まないので、自分から泣かすといった事は余り無い。
そういった意味では涙は無縁なものである、私にとっては好都合だ。
しかしながら、物事を客観的に観たりする事も多いので相談される事も多い。
今回はそういう訳ではなさそうだったが、やはり肉眼で見えるのは辛い。
嬉し泣きでは無いのだからなおさら辛い、何もしてやれない自分が辛い。
前に男の友人に不意に涙を見せられて、ただパニックになっていた。
ただ「全然大丈夫」「頑張ろう」そんな無責任な言葉しかかけてやれない。
少しは救われたと逆に私に気休めを言ってくれる始末である、情けない…。
私では話を聞いてあげるだけしかできない、私では解決を導き出せない。
そんな使えない自分が露呈してしまうのが怖いのだ、だから涙は怖い。
私の心がもう少し大人になれば「涙」を受入れる日がくるのだろうか…？

その時は人前で思いっきり泣いてみたい。